介護福祉士ですが、ボランティアはしません

福祉の仕事は「奉仕の精神」とか言われることが多いです。

 

「奉仕の精神」…素晴らしい考え方です。

 

しかし、そのことはやりがいの搾取にも繋がっているのかなと思います。

 

「やりがいがあるから」、「人のためになるから」、「福祉の道に進むなら当然のこと」、そんな言い方をして福祉系の大学や専門学校ではボランティア活動の推奨、強制をすることがあります。

 

私の通った大学もそうでした。

 

自ら

やりたいのなら良いでしょう。

素晴らしい考え方です。

しかし、私の考え方は違いました。

 

お金が発生するからこそ、一線を引いて責任をもって取り組めると考えていました。

 

どうしてもお金の発生しないことには責任感の欠如が生まれます。

しかし、実際のボランティア活動をしてみると分かりますがそこには責任が生じています。

当然のことではあるのですが、ではその責任を果たす義務はあるのでしょうか。

 

学生が、有志が、「やりがい」、「人の為」という素晴らしい精神の元無償で労働力を提供することに対して責任まで要求するのが現状のボランティア活動です。

 

日本のボランティア団体及び国の指針としてこの辺りの考え方は改めるべきでしょう。

日本は遅れています。

 

「やりがい」や「人の為」の搾取をしなければ日本の福祉はより充実したものになるのではないでしょうか。

福祉事業でマネージャー業ですが髪型はアシメです。

私、高齢者デイ、通所介護、知的障がい者支援等色々なことをやっている会社で統括マネージャーという職に就かせて頂いています。

 

ですが、髪型はアシメです。

 

不適切だと思う方もいるでしょう。

 

「福祉の仕事をしているならしっかりとした身なりにすべきだ」

「人と接する仕事をしているとは思えない」

「社会人として常識が無い」

 

様々な意見があるかと思います。

それらすべての意見はごもっともでしょう。

私自身のこの職でなければ、この職について深く知らなければそう思っていたかもしれません。

 

しかし、私はこの福祉の職を始めた頃から派手目の髪型を維持しています。

それはなぜか?

 

目立つからです。

 

目立ってどうするという意見もあるでしょう。

しかし、この職において目立つことは重要です。

 

なぜなら、目立たないスタッフは覚えられません。

 

言い換えると影の薄い存在になります。

よほど対人接触能力に優れている人であれば印象に残る可能性もありますが、大抵の場合印象に残る方法は「声がでかい」、「良くしゃべる」この2点です。

しかし、全ての利用者様、高齢者も障がい者も関係なく声がでかい人が苦手、良くしゃべる人が苦手な方は少なからず存在しています。

 

そういった方々にも一目で印象に残る方法、それが「見た目」です。

 

特に高齢者を相手にする場合、特に脳に障害をきたしていなくても「年相応」と言われる脳機能の低下は誰にでもあります。これは避けようがありません。

その時に見た目の印象が強いことは相手に覚えてもらえる大きなアドバンテージになるのです。

 

当然この髪型の嫌悪感を覚える方もいるでしょう。

しかし、皆さんも経験があると思いますが嫌な思い出は記憶に残りませんか?

 

そしてこれは経験則ですが、見た目で第一印象が悪いことは後からいくらでも巻き返しが図れます。

 

しかし、「声がでかい」、「良くしゃべる」等の当人の性質上の問題は中々改善の出来ることではなく、また人に合わせて対応することも難しい部分です。

そしてその性質上巻き返しを図ることが難しいです。

一度嫌な印象を持たれてしまうと長く引きずる傾向にあります。

 

当然全ての方がこれに該当する訳でも無ければ、「声がでかい」、「良くしゃべる」人を否定している訳でもありません。

むしろこれらの特徴を持っている方々の方が福祉職には「向いている」と言えるでしょう。

 

私の場合、元々人づきあいが苦手で、声も小さく積極的に話が出来ず正直に言って福祉職に「向いている」人間ではありませんでした。

その中で少しでも人に覚えて頂くための苦肉の策として始めたのがきっかけです。

 

皆様の中にも自分から話をすることが苦手な福祉職の方が居ればやってみるのも手です。

しかし、会社の方針もあるかと思うので、やるときは自己責任でお願いしますね。